鍼 灸 マッサージ

2007年09月23日

臨床メモ

たまには鍼灸師らしいことも書かないといけない。

先日面白い体験をしたので記しておく。

右眼の下、ツボでいうと承泣(しょうきゅう)の辺りの痙攣を訴える患者さんが来た。

オ血処置、扁桃処置などの基本処置を済ませ、症状とは反対側の丘墟と上四涜をとろうと思ったが、その前に承泣に刺してみた。

すると刺した鍼はまるで、喜ぶ子犬のしっぽのように早く動き回り、非常に速いスピードで筋が痙攣していることがわかった。

患者さん本人も「これほどの速度で痙攣しているんですね」とビックリしていた。

眼の下に刺さっている鍼がすごいスピードで痙攣しているのがまさに目の当たりに見えるのであまり気分の良いものではないと思うが、鍼はそのままにして丘墟に置鍼しながら上四涜に微雀啄(びじゃくたく)を行った。

1分過ぎたころから眼の下の鍼の動きが止まったので、感じはどうかと尋ねたがまだ痙攣しているという。

見てみるとさらに細かい振動だが確かに痙攣している。

さらに2分ほど雀啄を加える。

すると今度は本人も痙攣を感じなくなった。

鍼を治療にではなく症状の変化を見るために利用したわけだが、とても細い針で上手に刺入するとまったく痛くないので非常に重宝である。

今回使ったツボは患部とは反対側の丘墟と上四涜のセット鍼。

反対側に刺した鍼が効く理由は、運動器というのは反対側の脳に支配されているからなのである。

面白くないですか?

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2007年08月24日

安心できる治療院を目指して!

府警捜査1課と下鴨署などは21日、左京区山端川端町「森本鍼灸整骨院」院長、森本純弘容疑者(34)=同区岡崎北御所町=を準強制わいせつ容疑で逮捕した。調べでは、森本容疑者は6月7日、腰痛の治療のため同院に通っていたパートの女性(34)に、冷え性の治療と称しマッサージをしながら下半身を触るなどした疑い。

とても残念な事件だ。


ちなみに私には必要以上の場所に触れるほどの、サービス精神はない。



話はちょっと違うが、鍼灸の先生は美人局の被害に遭うことが多いらしい。

まじめでおとなしい先生なら確かに狙われる。

でも、鍼灸の先生はお金持っていないので、最近は接骨院をターゲットにしているとかいないとか…。


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2007年08月22日

治療の話

某デパートで血液の流れの具合を年齢に合わせて診てくれるイベントがあったそうだ。
このイベントで当院の患者さん(60代)が治療の帰りに血液を診てもらったところ、40代の血流だといわれたそうだ。
この患者さんは、数日後また血流を診てもらいに行ったのだが、そのときは年齢相応に戻っていたそうだ。
治療後は20歳若返っていると喜んでおられた。

ハリ治療を行なうと血液成分や血流の改善が瞬間的に起こる。
これは24時間後にピークとなり、その後徐々に元に戻っていく。
だから慢性病などは、元に戻ってしまう前に出来るだけ治療を加えて行きたいのだ。

慢性病の患者さんは調子が良いとなかなか治療には来ないのだが、治ったわけではないので数日置いて来院する。
本当は調子がいいときこそ治し時なのに残念である。

具合が悪いときの治療は、例えば痛みを取るだけの治療になってしまうこともある。

体の調子が良いときは病気を治すだけの余裕があるのだ。
このせっかくの余裕を遊びや仕事に使ってしまう方が多い。

だから、私は最低1週間に1度通うように進言する。

ところが患者さんはいつの間にか自分のペースで通うようになる。

すると、私は治療が楽しくなくなってスタッフに任せてしまう。

お前は趣味で治療をしているのか!と言われるかもしれないが、好きでなければやってられませんぜ〜。

bio_qi at 14:11|Permalinkclip!

2007年07月08日

不妊症について

不妊症で検索してこのブログいらっしゃる方が多いので、今回は不妊症がテーマ。
こちらもご覧下さい。
http://blog.bio-qi.com/archives/50692694.html

私の治療院に限らず、鍼灸の先生の多くは不妊症を治療してよい結果を出している。
安全に、女性の身体に負担をかけずに。
しかも面白いことに、多くの鍼灸院では不妊症の治療も肩凝りの治療も料金は同じだ。
鍼灸ってこれだから金儲け出来ないのかも。

さて今回も時効になった症例を

32歳 女性
主訴:不妊 
28歳で結婚 特に避妊などはしていなかったがなかなか出来ないので婦人科へ。
夫婦ともに特に異常なし。異常がないのに出来ないのだから体外受精しか無いと説明された。
‥こういう場合、異常がないというのはその医師の見立てでは異常を見つけることが出来なかったという意味と取るべきである。

脈を診て腹を診る。
腹を軽く押すだけで圧痛があちこちに見つかった。
盲腸オペの傷痕を発見。高校3年ときに手術をしたというのに傷がまだやや赤黒い。
傷の周りはやや過敏でくすぐったがる。

「ちょっと我慢」と言って傷痕を軽くつまんで揉んでいくと腹部にあった圧痛の約半分が消える。
特に卵巣の機能と関わる下腹部の圧痛が消えた。
盲腸の傷の癒着に効果のある脚のツボを押さえながらもういちど傷を触ると、くすぐったくないというので、このツボにハリを入れた。

生理痛もあるのでその処置も加える。
お灸を勧めて自宅でやってもらう。
生理痛が楽になってとても助かりますと言っているうち、半年後にめでたく妊娠。
その後も健康管理のために治療を続け無事に出産。

この場合、盲腸のオペ傷の癒着が腹部の血行を阻害し、不妊症を引き起こしていたと考えている。
傷の赤黒さが治療と共に薄くなって行ったのが印象的だった。

こういう場合(盲腸傷の癒着)は仮に体外受精を試みてもうまくいかない場合が多い。
何故なら、そういう方をたくさん診ているから。(単なる当院のデータです。)

ずっと昔の盲腸の傷、あなどれませんよ。
「すべての現象は過去の出来事に由来する。」って誰か言いましたっけ?




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2007年06月26日

治療院日記:不妊症

かなり前、不妊症を特集した雑誌に出たことがある。

不妊症には鍼灸が良く効くので、多くの不妊に悩む方を治療した。

体外受精など人工的な治療はやめて頂くというのが私が治療を引き受ける条件。

なぜなら、身体を自然に戻そうとしているのに、一方で人工的な処置を受けられては治療の意味が無いからだ。

(こういう性格だから、ちっとも儲からない)


東洋医学と現代医学は相反するところが多い。

それぞれの良いところをとって云々…なんてお気楽なことを言う人がいたがそんなに甘くはない。




半年に一度、思い出したように治療に来る無月経の女性。

本人は無月経でも気にしていない。

しかし治療をしないとまったく生理が来なくなるので半年に一度くらいのペースで治療に来ていた。

治療すると2、3回はまともに生理が来る。

しかしその後放っておくと半年くらい音沙汰がなくなる。


今回もいつものように生理が来ないと言うのかと思ったら、おめでただと言う。

なんと半年前に治療してから一度も生理が来ずに妊娠したと言うのだ。

つまり前回の治療後に排卵が起き、タイミング良く受胎。

めでたく妊娠というわけである。


前回の治療以前も生理が無かったのだから、約一年間生理なしで子供が出来たことになる。

タイミングさえ合えば無月経でも子供が出来る。

深刻に悩んでいる方には「そんなのありか?」と言われるような例である。



もしかしたら、住んでいるところの風水がよかったのかもしれない、な。



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