2007年09月23日

臨床メモ

たまには鍼灸師らしいことも書かないといけない。

先日面白い体験をしたので記しておく。

右眼の下、ツボでいうと承泣(しょうきゅう)の辺りの痙攣を訴える患者さんが来た。

オ血処置、扁桃処置などの基本処置を済ませ、症状とは反対側の丘墟と上四涜をとろうと思ったが、その前に承泣に刺してみた。

すると刺した鍼はまるで、喜ぶ子犬のしっぽのように早く動き回り、非常に速いスピードで筋が痙攣していることがわかった。

患者さん本人も「これほどの速度で痙攣しているんですね」とビックリしていた。

眼の下に刺さっている鍼がすごいスピードで痙攣しているのがまさに目の当たりに見えるのであまり気分の良いものではないと思うが、鍼はそのままにして丘墟に置鍼しながら上四涜に微雀啄(びじゃくたく)を行った。

1分過ぎたころから眼の下の鍼の動きが止まったので、感じはどうかと尋ねたがまだ痙攣しているという。

見てみるとさらに細かい振動だが確かに痙攣している。

さらに2分ほど雀啄を加える。

すると今度は本人も痙攣を感じなくなった。

鍼を治療にではなく症状の変化を見るために利用したわけだが、とても細い針で上手に刺入するとまったく痛くないので非常に重宝である。

今回使ったツボは患部とは反対側の丘墟と上四涜のセット鍼。

反対側に刺した鍼が効く理由は、運動器というのは反対側の脳に支配されているからなのである。

面白くないですか?

bio_qi at 01:26 │clip!鍼 灸 マッサージ  | 雑 感